三条サポステの利用者が文章作成の練習に用います。


by sanjobunshou

「実践主義」からみる芸術鑑賞のすすめ(~・芸術が理解できないという方へ・~)

前回、私の唱える「実践主義」についてご説明いたしました。それは、
 
『何事も行動あるのみ。行動の結果で、物事は明らかになる』

です。
これは結果を確認できないことをグダグダ考えていないで、とにかく行動することによって、モヤモヤしていたことがスッキリとわかるということです。実際的な結果から物事を説明する態度なのです。
 この思想をさらに発展させると、
 
『知識や理論が正しいかどうかは、それを実際の行動に適用してみて、その結果が有用かどうかによって決まる』 

ということになります。
 抽象的で分かりにくいですね。それでは、ここで私の思想を分かりやすく漢方薬を使ってご説明しましょう。
 体調を崩し病院へ行くと漢方薬を処方されることがあると思います。漢方薬は、その種類ごとによって効果が違います。例えば葛根湯は風邪の初期段階に。頭痛には当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)。そして酸棗仁湯(サンソウニントウ)は不眠症にというように、医師から処方されたら、みんなそれが正しい効能と思うはずです。
 ではここで実験です。
 例えばここに、私が調合した1種類の漢方薬、漢方薬Xがあるとします。なんだかとても怪し気なこの漢方薬。早速、気になる効能ですが、私が適当に調合したので効能は未知です。これではいったいどんな効能があるのかわかりませんね。
 そこで漢方薬Xを実際に使ってみることにしました。
 するとAさんは「ぐっすり眠れました」と、とてもうれしそうです。
 一方Bさんは「お肌がつるつるになりました」と、同じくうれしそうです。
 そしてCさんは「ご飯が3杯食べられました」と、これまたうれしそうです。
 それぞれ3人とも漢方薬Xの効能には大満足。がしかし、いったい誰の効能が正しいのでしょうか?私ならこう答えます。
「全員正解です!」
 実はこれこそが私の思想、「実践主義」なのです。

『知識や論理が正しいかどうかは、それを実際の行動に適用してみて、その結果が有用かどうかによって決まる』
 
自分にとって有用だったら(よい結果が出たら)それは真理。ということは当然、人それぞれの真理があるはずなのです。だから真理がひとつであるとは限りません。
 例えばAさんの世界において漢方薬Xの効能は、安眠効果。
 Bさんの世界においては、美肌効果。
 またCさんの世界においては食欲増進。と、全員が自分の真理を語っており、誰かが間違っているなんてことは決してありません。
 この全員正解というポジティブな考え方こそ、私の唱える「実践主義」なのです。
 
私はこの考は、芸術的真理にも有用であると考えます。芸術が理解できないというあなた、もしあなたが、ある絵画を鑑賞してみて、この絵は素晴らしいと思ったのなら、その絵画の芸術性は真理なのです。逆に、鑑賞した結果「こんな絵画は見る価値もない」と思ったのなら、その芸術性は真理ではありません。
先日、私はとある立体アート展に行ってきました。最初の印象は「なんだこりゃ?」でした。ですが、よーく鑑賞して感じてみると、そのアートの独創性、創造性に気付きました。私にこれを表現できただろうか?想像できただろうか?創造できただろうか?否、私には絶対に不可能なアートでした。私の中に、あのような発想はありませんし、表現することも無理です。
そこで私は気がつきました。この三次元アートの芸術性は真理であると。一見「なんだこりゃ?」なアートですが、これは紛れもない芸術作品なのです。
芸術とは何か解らないという方も是非、美術館やアート展に足を運んで芸術を鑑賞してみてください。そこで、あなたが感じたことに、間違いなどありません。あなたが感じたこと、そのものが真理なのです。
この絵画は凄いと、あなたが思えば、その絵画の芸術性は真理なのです。こんな絵なら自分でも簡単に描けると思ったのなら、その絵画の芸術性は真理ではありません。
 
これが、「実践主義」からみる芸術鑑賞の考え方です。芸術は理解できないと一般化して考えていらっしゃる方、芸術を全否定せず、芸術作品個々に目を向け、じっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。<H.K>
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by sanjobunshou | 2009-11-13 09:49 | 利用者の文章